※ 本ブログは、米国時間 9 月 27 日に公開された “Operator Connect general availability and new Microsoft Teams Phone features to modernize calling” の抄訳です。
180 以上の国で約 8,000 万人の月間アクティブ ユーザーを誇る Microsoft Teams 電話は、充実した通話機能を提供し、チャット、ドキュメントの共同作業機能と共に活用されています。今年の Enterprise Connect (英語) では、マイクロソフトが通話機能の充実とコラボレーションの強化を図るための最新の取り組みをいくつかご紹介します。今後も Teams 電話の最新情報をお届けしてまいりますので、どうぞお見逃しなく。
Operator Connect をはじめとする Teams 電話の最新機能のデモは、Microsoft Mechanics の最新動画「Microsoft Teams Phone — How to Set It Up (英語)」でご覧いただけます。
シンプルでシームレスな PSTN オプション
Operator Connect の一般提供開始
今週 Operator Connect の一般提供を開始いたします。これにより、マイクロソフトの提携通信事業者を通じて PSTN サービスを Teams で使用できるようになります。既に提携通信事業者と契約中のお客様は、そのままご利用いただけます。新たに通信事業者をお探しのお客様は、Teams 管理センターの [Operators] タブに表示されるパートナーの一覧からお選びください。Operator Connect には次に挙げる重大なメリットがあり、シームレスで強力な PSTN 導入オプションを実現できます。
- 既存の通信事業者との契約を活用: 通信事業者との契約を維持しながら、Teams で最新の通話エクスペリエンスを利用できます。
- Teams に通話機能をすばやく導入: 通信事業者との接続、ユーザーへの電話番号の割り当てなど、すべてを Teams 管理センターですばやく設定できます。
- ハードウェアおよび管理のコストを削減: PSTN 通話サービスとセッション ボーダー コントローラー (SBC) を通信事業者が管理するため、ハードウェアの購入や管理の手間がかかりません。
- 強力なサポートと信頼性によるメリット: 通信事業者が技術的にサポートしサービス レベル アグリーメントの一部を保証します。また、Azure のダイレクト ピアリングで 1 対 1 のネットワーク接続が確立されるため、信頼性が向上します。
今年前半に発表した提携通信事業者の他に、AT&T、Colt、Gamma、Liquid Intelligent Technologies、Optus、Singtel、Telefónica Global Solutions、Telia、Telstra International が Operator Connect のローンチ パートナーに加わります。このプログラムの参加企業はさらに増える予定です。すべての通信事業者とサービス提供地域については、Operator Directory (英語) を随時ご確認ください。Operator Connect の導入計画についてはこちら、構成についてはこちらをご覧ください。
Metaswitch が運営する Managed SBC
マイクロソフト傘下の Metaswitch は先日、Managed SBC for Operator Connect を発表しました。これはマイクロソフト認定の Perimeta SBC を基盤としたサービスで、Operator Connect プログラムの参加に必要な、マルチテナントかつ事業者がホストする SBC であるという要件を満たしています。このサービスでは、構成、プロビジョニング、スケーリング、運用の各機能に対応します。24 時間年中無休で専用の仮想ネットワーク運用センター (vNOC) がサポートを提供し、事業者の Azure テナントにデプロイされます。Managed SBC for Operator Connect を利用すると、事業者が短期間で市場に参入し、卓越したカスタマー エクスペリエンスを提供できます。詳細はこちら (英語) をご覧ください。
Microsoft Teams 通話プランの地域を拡大
Microsoft Teams 通話プランは、事業者に代わってマイクロソフトがユーザーに電話番号と PSTN サービスを提供するシンプルな方法です。Teams 管理センターで利用でき、ハードウェア要件もありません。このたび、Microsoft Teams 通話プランが新たにクロアチア、エストニア、ラトビア、リトアニア、スロベニアの 5 つの地域で提供開始となり、対応地域は合計で 33 になりました。
通話に関する新機能と機能強化
デバイス間で通話をシームレスに移行
ノート PC とモバイル デバイスの相互間で通話を切り替えたい場合もあるでしょう。Teams 電話を使って、通話を中断することなく、異なるエンドポイント間で通話を転送できるようになりました。通話を転送したいデバイスで Teams アプリを開いてタップするだけで、通話を移行できます。
スパム電話の特定と拒否
スパム電話がかかってくると、仕事の流れが止まってしまうため、電話に応答するのも億劫になりがちです。このたび、スパム特定機能の一般提供が開始されました。この機能は業界最先端の技術を駆使してスパムと思われる通話を特定するので、ユーザーは問題のない通話だけに応答し、それ以外は拒否することができます。さらに、発信時は Teams がデジタル証明を行うため、外部の受信者から拒否されるのを防止できます。
1 対 1 の通話の文字起こしと録音
外出中の場合やメモ帳が手元にない場合に、通話を録音できると効率的ではないでしょうか。Teams 電話で 1 対 1 の通話を録音して文字起こしを行う機能が、2021 年中に提供される予定です。
Apple CarPlay をサポート
ハイブリッド ワークの増加に伴い、再び自動車通勤の機会が増えていくでしょう。Teams で Apple CarPlay のサポートの一般提供が開始され、自動車に搭載されたコントロールや Siri によるハンズフリー操作で通話や会議に参加できるようになりました。
既存のコンタクト センターの統合
新しいコンタクト センター ソリューションで担当者を選択、配置、トレーニングするには、多大な時間やリソースを要する場合があります。Teams 電話なら、既存のコンタクト センター ソリューションと統合できます。また、Connected Contact Center プログラムでは、第三者機関による厳格なテストが実施され高いレベルで検証されるため、安心してシームレスに統合できます。現在は NICE inContact、Genesys、Five9 など 8 つの認定コンタクト センター ソリューションが提供されており、さらに 12 個が認定審査中です。
高機能な通話エクスペリエンス向け専用デバイス
より自然で印象的な通話エクスペリエンスを実現するために、Teams デバイスの機能強化についてお伝えします。これらは今年中に提供が開始される予定です。
Better Together 通話エクスペリエンス
新しい Better Together エクスペリエンスでは、複数の Teams デバイスが相互補完し、デバイスまたは Teams クライアントで通話の応答、ミュート/ミュート解除、終了が可能です。
電話機のトランシーバー機能
固定電話機のトランシーバー機能が年内に提供される予定です。プッシュ トゥ トーク機能を使用して、同僚と迅速につながれます。
SIP ゲートウェイの一般提供を 11 月に開始
SIP ゲートウェイ ソリューションが 11 月に提供を開始される予定です。これにより、互換性がある既存のサードパーティ製 SIP 電話機を使用できるようになります。SIP ゲートウェイを使用すると、Teams の主要な通話機能を Cisco、Poly、Yealink、AudioCodes の一部の SIP 電話機で使用できます。具体的には、発信や受信、保留/再開、転送、会議のダイヤルイン/ダイヤルアウト、Teams ルーティング ポリシーとの統合、Teams 管理センターからの管理などが可能になります。
Teams ディスプレイの縦長表示
Teams ディスプレイは最新のデバイス カテゴリで、スタンドアロンのフォーム ファクターとして機能し、PC でのマルチタスクが不要になり、通話に集中し続けることができます。近日中に Teams ディスプレイは縦長表示に対応する予定で、デバイスの向きに応じて縦横の表示モードを使い分けられるので便利です。省スペース化され、カメラをハイ アングルにすることもできます。
Logi Dock
新しい Logi Dock は洗練されたコンパクトなデザインで、ノート PC の充電も可能なので、バッテリー切れを心配する必要がありません。また、会議の予定を把握し、開始時刻が近づくと点灯して知らせてくれます。会議に参加するには、Teams ボタンを押すだけです。
ロジクール Zone True Wireless イヤホン
Logitech Zone True Wireless イヤホンを使用すると、外出中でも優れたエクスペリエンスが得られます。Logi Dock と統合すると、Teams の通話に簡単に参加できます。スピーカーフォンとイヤホンの切り替えは Logi Dock で自動的に行われるため、まったく手間がかかりません。Bluetooth 対応なので外出中でも自由に Teams で通話可能で、ノイズ キャンセリング機能により、騒がしい環境でも通話内容を明瞭に聞き取れます。
電話機のブランチ オフィスの存続可能性
音声通話サービスを中断せずに提供する重要性を考慮して、ブランチ オフィスの電話機の存続可能性を実現する機能を年内に提供する予定です。これにより、ネットワーク接続が切断されても PSTN で通話が可能になります。
Teams 管理センターからリモートでサインアウト
今年前半にリリースされたリモート プロビジョニング機能が拡張され、テナント管理者が Teams 管理センターで Teams 対応の Android デバイスからサインアウトできるようになります。9 月末から、Teams 対応電話機と Teams デバイスで、管理者が Teams 管理センターから簡単にデバイスのプロビジョニングとリモートでのサインアウトを行えます。
Teams 管理センターでの電話機のログ収集の強化
Teams 管理センターからのログ収集機能が強化されました。管理者は、Teams アプリケーションのログのほか、企業ポータル、デバイス管理、メディアのログを Teams 管理センターからダウンロードできるようになります。こうしたレポートをサポート チケットに添付すると、デバッグを効率化できます。
共通エリアの電話サービスの強化
共通エリアの電話サービスに新機能が追加され、ボイスメール、通話キュー、自動応答、通話転送など、多数の機能を活用できるようになります。この新機能は来年初めにリリースされる予定です。
Teams 電話で企業の通話を最新化
ここまでご紹介した機能は、マイクロソフトが自然なコラボレーションをサポートし、企業が未来の通話機能に対応できるように支援するための取り組みです。Teams 電話で企業の通話を最新化する方法についての詳細は、以下のガイドやリソースをご確認ください。
- Teams 電話の詳細
- さまざまな業界の Teams 電話の導入事例 (LVMH、TransCore、Cambia Health、ZF Group、すべて英語) などの企業が重要なビジネス ニーズに対処)
- 無料試用版をダウンロードする
- Teams 電話の導入時に FastTrack でガイダンスやリソースの提供を受ける
The post Operator Connect の一般提供開始と Microsoft Teams 電話の最新通話機能の紹介 appeared first on Windows Blog for Japan.